ゔぁみゅーだとらいあんぐる

雑記帳です。ほんとうにノリと勢いだけで何でも書きます。タイトルは作った翌日に先輩につけてもらいました。

リズと青い鳥の感想と近況報告

連休ですね。お久しぶりでございます。

※今日は気持ち悪いくらい語りますが、誰に見られるかわかったもんじゃないので先に言っておくと、これが普段通りの私です。

 

今回はネタバレがあります。背景色と文字色を一致させたり、空白で埋め尽くしたりするのも、なんだかなーと思うので、頑張って近況報告でつないでみます。

 

投稿しないうちに怒涛かつ劇的な一年ちょっとが過ぎ、教育学と哲学のチベットにいる院生生活に加え、教科外のヒジョウキンとしての2つの中学校での生活が並行して始まってしまいました。

教育学と哲学のチベットという言い方は、いま思いついたのだけど、実家のある地区が一部の人々から”横浜のチベット”と呼ばれている(揶揄されている?)ことに由来します。

 

年度明けってほんとバカみたいに忙しくなるんだなあと。ひと段落して思う次第で、でもまだまだ書類三昧です。毎年こうなのか、というか、おとなって常にこうなのか…()

 

なお、某校の初回授業は半ナマ鳥レバーにあたっておやすみいたしました。どこへ行ってもネタにしているのであれですし、本来は「あーもうこういう危険な食べ物はやめよう」っていうべきなのかもしれないけれど、もう一回食えって言われたら喜んで食べると思う…めっちゃ美味しかった…。。

 

 

その一回ずれ込んでしまった初回授業では、ぼくの自己紹介もしないとなと思ったので、

「わたしの「人柄」を明らかにする」という目的で、いっぱい質問をしてください。

・基本何でも答えますので、いろいろな角度から、なんでも訊いてください。

・マジで答えたくない質問には「答えたくない」と言います。

というコーナーを設けました。

「給料はいくらですか?」と「彼女/母親の本名は?」という質問以外にはかなり真面目に答えたつもりです。相変わらずオタクばれすることへの抵抗は一切ないので、まあバレるわけですが、「公開日にリズと青い鳥を見にいく決心をした」と言ったら、「私はすでに試写会に行って来ました」という声がぼそっとどっかから聞こえて、ちょっとびっくりしたりしたのでした。いまのところそんな感じでのんびり働いています(?)

 

 

しかしやっぱり、哲学に関する教育をほとんど受けてない自分が、哲学とは何か、とか哲学対話とは何か、とかいうことを説明することにはだいぶ限界を感じてもいます。

恩師にも言われたけど、「教壇に立ったときの方が勉強したくなる」んだなぁ。

 

 

(これ、どこまでいけばネタバレ嫌な人がネタバレ部分を読まずに済むんだ!?)

 

  

主題歌、作品とは別にさわやかでいいですよねー。

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さて、本題です。

 

sorryweareclosed.hatenablog.com

これを書いた友人に対して思うことがあり、いろいろと話していたら書きたくなったのでした。ゴルフクラブありがとうございました。)

 

結論から言うと、

①みぞれと希美の関係を描くってのが本筋なんだろうけども、その筋で見るとなんか微妙っていう評価。

②だけど、特にOP部分なんかはそうだけど、学校と学校生活の描き方がとても繊細で、すき。

という感じの感想になりました。

 

 

  • ①について

微妙っていう評価なのは、スローテンポでじっくりゆっくり、こだわってみぞれと希美の関係性の変化を描こうとしたのは伝わるんだけど、端的に目新しさがないと感じたから。良くも悪くも裏切られない。劇場で見たとき周りの知らない人たち(大学生カップルみたいなのが多かったのは意外でした。ぼくと似たような層の人々なんだろうな。)はクライマックスでみんな泣いてたけど、全然泣けない。TV版2期からこの帰結は予想通りだよー。と。それだけです。

だから、希美が悪いとも思ってないし(そういう感想が出てくるのは、この作品がみぞれ視点を中心に描かれていて、そこに乗っかってしか見てないからでしょと言いたくなる)、みぞれの気持ちが重たすぎてキモいとかも思ってないし(あれくらいありふれてるよと言いたくなる)、最初からすれ違っていたことに気づいてなかった二人と周りがおバカじゃんともさして思ってないし(人生そんなことばっかりだよ)、ましてや作品全体に漂う女子女子した関係がキモいとも全然思ってない。目新しくないということ以外に文句なし。問題なし、問題なし!オールクリアです。

 

 

ただでも、意外と同じことを思っている人は少なそうだなーと思う。

 

 

  • ②について

いくつかポイントはあるのですが。

 

まず、ここ数年いろいろな学校に関わって仕事なり研究なりしているからかもしれない、というか、確実にそうなんだけど、学校の描き方に感動した。

京アニのアニメは作品ごと(スタッフごと)に程度の差はあれど、ものすごく物理的な空間の描き方にこだわっていると思うわけです。緻密に緻密に空間を描いた後に、その中で人の動きを描いている感じがする、と。物理的な空間の中で、人々が動いて、いろいろな出来事が起こっているよ、ということが、しみじみ伝わって来る気がする。

 

なんだろうな、わからなきゃこれは実際見て感じてくれという感じ。ほんとすごい。でもね、ここだけだとこの作品特有の凄みとしては語れないんだ。

 

 *

 

じゃあ「学校の描き方」っていうことでなにが一番言いたいかっていうと、そこに関わっている人の人数分のリアリティがそこで同時に起こってぶつかってるってことを上手く描写できているからすごい、ということなわけです。

例えば、多くの人が言及している最初の登校シーン。みぞれが階段に座って、足音に耳をすませて、歩いてくる人が希美かそうじゃないかを、希美で来ることを期待しながら待ってる。希美の足音を聴き分けたみぞれは、それとわかった途端にそわそわしだす(よく覚えてないけど、立ち上がって、歩いて来る希美のところまでいくかどうか迷う描写があったと思う)。挨拶をして合流した希美は、みぞれがそうやって待っていることを知らないし、気にしていない。

ここで描かれているのは、みぞれは音によって人を聴き分けているという、彼女の世界観だと思う。そして、みぞれにとって朝練のある登校日の朝はああやって過ごすことが日常である一方、希美には希美の日常があって、みぞれと同じようには過ごしていない、ということも同時に描かれている。

これだけだと、何だお前も百合オタクじゃないかと言われそうなので(実際そうかもしれないけど)、もう一個例を挙げます。

高坂麗奈が、忽然と「先輩、希美先輩と相性悪くないですか」とツッコミを入れるシーン。(私が愛して止まない)デカリボン先輩が「あんた頭おかしいんじゃないの」みたいなツッコミを麗奈に対して入れてたのも笑いそうになっちゃったんだけど、でもこのシーンはすごい重要だと思うのね。TV版1期・2期では、吹奏楽部で”ジャンプ的に”「うまくなりたい」「上手くなって特別になりたい」「全国に出て金賞取りたい(そしてそのためならおよそどんな手段も厭わない)」という気持ちでいる黄前久美子高坂麗奈を軸にストーリーが展開していきました。そこでは、2期前半でみぞれと希美の関係が問題になる回があり、久美子やデカリボン先輩が(あくまで)コンクールで勝つために、この部の中の問題として、二人の関係に介入していくその様子が描かれていたと思う、と。その一年度後を描いたのがこの作品だったわけだけれども、今回はみぞれ視点であるからして、みぞれと希美の関係の見え方も扱い方も当然違って来るわけで、ストーリー自体はそこを軸に進むのだが、しかしやっぱり一年前と同じ視点で二人を見ている人はいるぞ、ということが、高坂麗奈のツッコミで示されている、と思うのです。

新キャラ梨々花も、みぞれと同パートの後輩たちも、それぞれに違う仕方で部活動に参加して、やはりみぞれの動向を心配している。

このそれぞれ見え方(リアリティと呼んだり、世界観と呼んだりしてるけども)の違いが、明確にわかるように描かれているから、この作品はすごい、と言いたい。そしてこの違いは、TV版あってこそ際立つものだと思う。作品が進んで行くテンポの違いや、みぞれと希美のストーリーコンクールとはほぼ無関係に進んでいくことだとか、TV版を念頭に置きながら対比してこの作品を見ることで、各キャラのリアリティの違いが見えて来るんであって、だからこの物語がユーフォニアムである必要性」はとても感じる、と言いたいのだ。

 

 

したがって、①ストーリー自体は微妙だけど、②描き方はすごくすき、というのが私の感想なのでした。

ぜんぜん語りつくせてないけど、また思い出したら書こう。

こっちも感想書かないとなあ。よっぽどこっちの方が哲学っぽいよん。

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